その味わいの虜

仕事帰りに一杯飲むサラリーマンの

おじ様の心境に恐らく似たものかもしれない。

 

あー、今日は一杯やりたい!
そう思い立ち、
コーヒーが美味しいと
巷で噂のあのお店、
週末の仕事帰りに、ふらりと立ち寄る。

 

入った瞬間から店内を巡らせている
珈琲の香り

 

この香りに燻(いぶ)されて死ねるなら
本望だわ。


うっとりしながらカウンターの奥に席をつく。

6席のカウンターには

手前がサラリーマン
ひとつとび異なる年齢層の女性3人組、
そしてひとつとび一番奥を私。
 
ひとつひとつ丁寧に淹れるので
オーダーまで時間がかかるのだけど、
その時間までも愉しく感じる。

 

私の前に注文した一杯が置かれる。
なみなみと注がれてる一杯。
ふわふわのカプチーノベースのアイスコーヒー。
勿論だけど名前は忘れた!

 

手がぷるぷるして溢しそう、と
隣のマダムに思わず目配せしながら


「え、これこのまま持ち上げて頂くんですか?」


「そうよ、ぐいっといきなさい」


溢す訳にはいかないので、
てんこ盛りの泡のビールを頂くように
頭を近づけまずは一口目。
 
はぁ…。これは美味しい。
堪りません。ハマりますねー。
目を細める。


そうでしょ!と
ニコニコ顔の西宮出身のマダム。

常連の様子。
 
ふわふわのコーヒーは、
きめ細かくてもっちりした舌触り。
 
きめ細かくて密接に吸着しあってるのが、
口へ運んだ途端にやさしくほどける。
 
そして濃く深い味わい。なのに後味が軽い。

 

熊の雑学でマダムとしばし盛り上がり、
またいつかご一緒できると良いですね、と
手を振り見送る。
 
とっくに飲み干しているけど、
名残惜しかったので一人残って
マスターと高島移住者あるあると、DIY談義。
 
決して押し付けない、蘊蓄はナンセンス。
その人が美味しいかそうでないかで良い。


なんてまっすぐでシンプルなコンセプトのお店。

 

されどそれは一杯に込められた
彼の揺るぎ無い自負の現れでもある気がする。

マスターの緻密さと魂を感じるお店だ。

 


その店の名前は
COFFEE WORKS PLUS
 
 
◆お店

 COFFEE WORKS PLUS
滋賀県高島市新旭町藁園
http://coffeeworksplus.wixsite.com/0221
 
 
 
追記:訊ねればしっかりと豊富な知識を分かりやすく説明して下さいます。

私はただ美味しく頂くのが好きなので。
記事中のオーダーは、「カプチーノ アルフレッド」です。

優しく深い味わいでアプローチ、まったりさせてくれます。

仕事で疲れた時に飲むこの一杯は格別。


 2017.5.26up