出会ってしまった

昨年12月、個人のお宅を開放して、手仕事作家さんの作品が並ぶ素敵なイベントへ訪れた日のことだった。

 


多肉植物の寄せ植えも扱っていると聞きつけ、興奮気味に家族とそちらへ訪ねたのである。


そこでは、とある女性が葉牡丹を1輪の薔薇のように成長させたものを購入しようとしていた。


それは凛とした佇まいなのだけど、なんともシックで落ち着きのあるインテリアグリーン。


自宅サロンに置くのだとか。彼女の名前は、藤井圭子さん。


自宅サロン「ウィステリア」にて、高島市内では彼女だけが行っている中医学を用いたリフレクソロジストである。

 

初対面なのに、品定めから会計までの間、思わず話しかけてしまった。


その和やかなひとときの会話の中で、気さくに返してくれる藤井さん。


一期一会で会話を楽しむつもりが、心惹かれてFacebookのお友だち申請。

 

びっくりしたご様子。

 

でも快く承認していただくことに。

 

 

 

縁はどこに転がっているか、分からない。

 

通行人Aだった私が、今、彼女に身を委ねて悶絶している。


「イタタタ…。」

 


開始直後から容赦なしで押してくる。

 

「ここ痛いよね、皆さん痛がるところなの。」そう話すも手は緩めない。

 

重要な箇所なのだとか。

 

体との相関関係が分かる反射区の足裏シートを膝の上に置いてもらい、私が今どんなコンディションなのかゴリゴリ押されながら説明を受ける。


お疲れ部位は相応して痛いのだ。

 

痛みの余り、ごめんなさい!と空を見つめて謝る私…。


もう体に悪いことはしません…と心で呟く。

 

この突いて出たような誓いは守られるのか…。

 

辛くなったらまたお願いしたらいいか。ぼんやり考える。

 

 


かつて、看護師として医療の現場に身を投じ、病や痛みを抱えている方に寄り添っていた彼女。

 

やがて子供の成長に伴い転機が訪れる。

 

これまでの「藤井圭子」としてのキャリアではなく、「母」としての働き方を考える時、看護師を一旦退く決断をしたのである。

 

そして、リフレクソロジストとしての道を志す。

 

 

足下から老若男女問わず元気になってほしい。そのお役に立てるなら。

 

真摯で直向き(ひたむき)な想いは丁寧な施術に表れている。

 

施術を終えて、身を起こして歩き出す。

 

「有難うございました。」

 

私は会釈し軽くなった脚で施術室を後にする。一歩一歩が軽くなったことを実感しながら踏みしめるように歩き出す。


「今後のテーマは、PPK(ピンピンコロリ)とGNP(元気・長生き・ポックリ)で!」

 

そう微笑む彼女は、自身の在り方を長いスパンで捉えている。

 

今、自分に何ができるか、そして学ぶべきものを常に探求するストイックさ。

 

 

起業家として今後の高島にも目を向け、日々歩んでいる彼女は、お客だけでなく同じく市内の起業家にも、活力を与えているのではないだろうか。

 


ウィステリア


和訳すると「藤」。

 

たおやかに揺れ下がる藤色の上品な花。

 

緑に萌え立つ山の中、


ゆらゆら風に揺られながら


放つ風情と存在感。


今後、様々なアプローチで進化を遂げていく女性であると思っている。


その枝葉を伸ばして咲き誇るたおやかに揺れるあの藤のように。

 

 

 

◆wisteria/藤井圭子さん

介護施設の看護師の傍ら、自宅で中医学を取り入れたリフレクソロジーwisteria で活動中。

痛いけどクセになる。痛いけど、足が軽くなる。高島市内中心にイベントに出店し、様々な人を癒している。活動内容はFBにて綴っておられます。