辿り着いたエスプレッソプリン coffee works+

袖振り合うも他生の縁
だからここに通うのだ、と。

約1年ぶりの再会と
ようやく初めて辿り着いた
エスプレッソプリン

父の葬儀から1週間。

火葬場で
眠気覚ましのコーヒーを飲んでいる
叔父達を見て
「高島に美味しい専門店があるので送ります」と話していたのを思い出し

心境的にはまだ
なんとなく

飲みに行くつもりではなかったけど
仕事帰りに
コーヒーワークスさんへ。

見渡すと手前の1席残っていたので
座って注文を待つことにした

せっかくなので、
隣になったマダムと話を始める

「あら、あなたの声好きよ」
「あぁ、良い声だこと」
「よく言われるでしょ?」

いやはやそんな、と
恐縮しつつ
このやりとり、ああ以前にも…

「もしや、西宮のマダムでは?」と返す。

私が一年ほど前に初めて入店した日に
居たマダムだった。

その様子は以前の記事にあるのだけれど、

不思議なご縁…

そう思い
マダムが手にするプリンを見やる

怒涛の5月のご褒美ね

辿り着けなかったプリン、
マスターの気紛れで作られる、その
ラスト1個が目の前に置かれた

「上品」
その一言で片づけるのは難しい

極限までそぎ落とし
牛乳と卵、
甘すぎずまろやかな風味のなかに
寄り添うエスプレッソ。

甘いだけだとコーヒーが
欲しくなるだろう

調和の先が見て取れそうで

なんと言えばよいか。
静かに佇む軸に
圧倒的存在感を感じる

面白いなぁ

…。

とりあえず、
食レポは自分にはどうやら
向かないようなので
考えるのは良そう、と食べ進む

スプーンがカラメルソースに
辿り着くころ

マダムとも会話が弾みだしては
達成感と味わうこともそこそこになり

見送る側のお話に。

亡き父よりいくらかお姉さんの
西宮マダムは

これまでに幾度となく見送っていただろう

そんな人に
聞いてもらえたことは
なによりのことだったのかもしれない

袖振り合うも他生の縁

たった6席が起こす
合縁奇縁

奥なのか

手前なのか

どこからの景色も人も面白く

だからこそ
この店が良いのかもしれない、と。

 

◆お店

 COFFEE WORKS PLUS
滋賀県高島市新旭町藁園
http://coffeeworksplus.wixsite.com/0221